Enter Key を押すと履歴が表示されてしまう

Windows 10 に標準搭載されている電卓の Calculator 。

キーボード入力に慣れていると、コピペしてエンターキーで

計算実行という使い方をする人も多いかと思うが、

その際、計算結果ではなく、履歴やメニューが表示されてしまう事はないだろうか?

結論から言うと、これは、仕様です。

Windows の Calc は基本的にはエンターを押すと=(イコール)

として計算結果を返してくれる。

しかし、これに当てはまらないパターンが二つある。

それは、カーソルが履歴(History)に位置している時と、メニュー(Menu)に位置している時。

 

 

 

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読者の中には、「いやいや、そんなカーソル無かったし」と

思う方もいらっしゃるかもしれないが、上に掲載した画像のような、

あからさまなカーソル表示がなくても、電卓の内部的にカーソルの位置が

保持されていて、それが「履歴」となっている事がある。

例えば、直前にマウスで履歴を参照して、元の計算画面に戻り、

その後キー入力で計算し、そのままエンターを押せば、

カーソルの位置は変わっていないので履歴に移動してしまう。

 

 

 

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※履歴画面。ここを参照しようとマウス押下する人は多いのではないだろうか。

 

 

 

一見イケてない仕様だが、Calc 開発者に同情する余地はある。

なぜなら、カーソルが+-×÷やその他数字、演算画面等、

具体的には下の赤枠内のどこにカーソルが存在しても、

エンターを押せばちゃんと =(イコール)として処理してくれるのだ。

 

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つまり、カーソルが(内部的に)ハンバーガーメニューや履歴に

ある時のみ、そちらの方が優先度が高いと判断され、

その結果を表示するようにしたという親切心ではないだろうか。

 

 

 

さて、考察が長くなり恐縮だが、本件の対策を述べる。

 

1.イコールキー(Shift+-)を押す。

  その場合、カーソルがどこがあっても、明示的に演算結果を返してくれる。

 

2.Tabキーでカーソルの位置をずらす。

  既に履歴を表示させてしまった場合、もう一度エンターを押すと

  元の電卓画面に戻るので、そこで Tab を押せば他キーにカーソルが

  移るので、エンターを押しても=キーとして処理してくれる。

 

 

 

以上です。