HDD から PCIe M.2 SSD へのクローンが失敗する。

手持ちのノートPCがHDDで遅いので、SSDに交換する事にした。

裏蓋を開けると、通常の2.5インチHDDスロット以外にも

PCIe 接続用のM.2 SSD スロットが搭載されていた。

折角なので、普通のSSDより早い、M.2 SSD に換装する事にした。

※NVMe SSD と書く方が厳密かと思いますが、PCIeの方がなじみがあると思いましたので、このように記載します。

 

 

結論から言うと、データ移行と換装は成功した。

成功したが、通常の2.5インチ SATA SSDに換装するよりも大幅に手間がかかった。

同じ経験をする人もいようかと思うので、ここに自分が試した事を記したい。

 

 

 

試したけどダメだった事。

 

■別PCに HDD と PCIe SSD をUSB接続してクローン

→通常のSSDへの移行ならこの手順で問題ない。

 が今回の移行では失敗した。ThinkPad を使っていたのだが、機種に依存した

 問題なのか、PCIe SSD を使った事に起因する問題なのかは不明。

 ちなみに、セクタバイセクタクローンで、SSDへの最適化をしても失敗する。

 HDDをUSB接続する機械は昔からあったが、最近は PCIe SSD をUSB接続

 する機械もある。

 

Windows 標準搭載のシステムイメージによるバックアップからの復元。

→移行対象のノートPCを立ち上げ、Windows標準機能を使って、

 HDDのイメージ化は出来るが、その後、SSDに換装し、

 回復ディスク等からイメージを復元しようとすると失敗する。

 回復ディスクの作成にはDVDよりUSBメモリを使用した方が早い。

 

■ドライブレターやブート領域の修復

→私のやり方がまずかったのかもしれないが、あまりうまくいかなかった。

 そもそも、このような修復をしなくても、HDDから通常のSSDへのクローンで

 あれば成功するので、この手順が今時の移行において必須なのかは確証を持てなかった。

 

 

 

成功した事。

 

■PCIe SSD へのWindows クリーンインストール

→成功。Windows のインストールが可能な為、SSD自体の問題や

 そもそもマザーボードSSDのブートに対応していないとか、

 そういった問題ではない事が、この時点で切り分けられた。

 

■回復ディスクからの回復

→移行対象のノートPCを立ち上げ、回復ディスクを作成。

 その後SSDに対して回復を実行。

 回復は成功したが、これもやはりファイルやプログラム等が初期化されてしまうので

 できればクローンしたい。ただ、回復の場合は Lenovo 固有の初期ファイル

 含め初期状態に回復されるので、クリーンインストールよりはこちらの方がよいか。

 

 

■EaseUS Todo Backup の WinPE ブータブルディスクを使ったクローン。

→WinPE ブータブルディスクの作成方法については下記を参照いただきたい。

 

 EaseUS Todo Backup の WinPE起動ディスクを作成する方法
 https://freesoft.tvbok.com/tips/windows_clone/winpe-easeus_todo_backup.html

 

 この方法だと、移行対象のマシンに、HDDとSSDを指したまま、USB

 接続したWinPE ブータブルディスクを起動する為、別のPCを用意する必要も

 ないし、HDDやSSDをUSB接続する為のアダプターを用意する必要もない。

 加えて、HDDがSATA接続で、SSDがPCIe接続となるので、USBで繋いで

 クローンするよりも早い。

 おまけにどういう訳か、この方法でクローンすると、後続の手順も交えて、

 起動まで成功させることが出来る。

 ThinkPadを経由した方法だとクローンが成功するという事は、ますます

 ThinkPadの機種に依存した問題であるようにも感じるが断定はできない。

 さて、ちなみに、この方法でクローンしただけではブートまでは出来ないので

 下記の参考URLを参照してほしい。

 

 ThinkPad T460sでNVMe SSD 1TBに換装してクローンディスク作成
 https://www.ikt-s.com/thinkpad-t460s-clone-ssd/

 

 ポイントはセキュアブートのオンオフを切り替えて、キーをリセットする事と

 一度セーフモードで立ち上げて、ディスクをマシンに慣らす事である

 (慣らすという表現が適切かどうかは分からないが、一度セーフモードで

  立ちあげると、スタートアップが修復され、次回からは通常起動できるようだ)

 EaseUS が使える起動ディスクを作成する際にもやはりUSBメモリを使うので

 USBメモリは何個かあると、いざという時スピーディーに作業できる。

 必要な容量は、8GBだと不足する可能性がないとも言えないので、

 余裕をもって16GBをお勧めしたい。値段も8GBとほぼ変わらない。

 32GBはUSB用途としては過剰だと思うが、不安ならそれもまたよし。

 

 

 

 

参考文献

 

EaseUS Todo Backupの公式ページ

 

ボリュームラベル、ブートローダの修正

https://yuu.nkjmlab.org/diary/20120720.html

 

diskpart オプションリスト

http://www.cs.tohoku-gakuin.ac.jp/~otofuji/ETC/Win-System/Appendix/diskpart-man.html

 

Windowsのクローンに失敗しない手順4

https://freesoft.tvbok.com/tips/windows_clone/clone_easeus_todo_backup_4.html